翠莉の音楽ノート

音楽、映画、テレビ、ゲームなど好きなものについて語ります。

世界の口琴、ホーミーの音色〜揺らぎの音楽を楽しもう

EDMと組み合わさったり、ロックバンドが誕生したり、世界中で密かにブームになっている口琴、ホーミーの曲を紹介します。

◆ロシア

|UUTAi Olena


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北東ロシア・サハ共和国出身のオレナ・ウータイ(ウタイ?)。

オオカミの遠吠えから馬のいななきなど、大自然の音を声で表現。そして口琴を使った伝統的なシャーマンの音楽が、EDM風に盛り上がっていきます。

最初の方が好きすぎて、EDM部分をもっと減らしてほしいと思うレベル。かっこいいですオレナ師匠。

シャーマンの伝統音楽×EDMを通じて、民族音楽の味わい深さを知ることができます。

Horse Races

Horse Races

  • UUTAi
  • ワールド
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

|Tyurgen Kam

2014年のロシア版ゴット・タレントでこんな人がいました。

Горловое пение от Тюргена - Україна має талант-6 - Кастинг в Донецке - YouTube

ロシア中南部カザフスタン近くのチェリャビンスク出身のチュルゲン・カムは、シャーマンDJと呼ばれているそうです。

口琴・ホーミーとEDMのフリー素材(違う)「It's a Party Time」という掛け声が合わさるなんて誰が予想したでしょうか。

ホーミーはモンゴルだけだと思っていましたが、喉歌と呼ばれる倍音を用いた歌唱方法は、ホーメイ、カイなど国によって呼び方が変わり、極東を中心に広く歌われているそうです。

この低い声と電子音、ラムシュタインを思い出したのは私だけでしょうか。

Grandfathers's Song

Grandfathers's Song

  • Tyurgen Kam
  • フォーク
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

|Altyn Tuu


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こちらはモンゴルに近いアルタイ出身の若手グループ。呼び方はアルティン・チュウかな。

動物の声、太鼓(葉っぱのようなバチが可愛い)、口琴、弦楽器、ホーミーなど盛りだくさん。でもどこか懐かしい感じがします。

本当にロシアの広域で文化を共有しているんですね。私が知らないだけで、ロシアでは馴染みのある音楽なのでしょうか。自然の景色と素朴な音が素敵です。

Altai Throat Singing

Altai Throat Singing

  • Altyn Tuu
  • トラディショナル・フォーク
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

◆モンゴル

|Khusugtun


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世界で活躍するモンゴルのフスグトゥン。馬頭琴の音が本当に美しい。グループサウンドも音の広がりがあっていいですね。

YouTubeにコンサートの動画がたくさん上がっています。日本でも演奏してくれないかなぁ。

Arvan Khoyor Jil

Arvan Khoyor Jil

  • Khusugtun
  • ワールド
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

|The HU

そしてホーミー&メタルで世界的な人気を得ているバンドも発見。


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MVの規模がすごい。喉歌もそうですが、馬頭琴もメタルに合うんだなぁ。

Yuve Yuve Yu

Yuve Yuve Yu

  • The Hu
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

◆日本

ムックリ

日本で口琴といえばアイヌムックリ。超おもしろい漫画「ゴールデンカムイ」にも登場してました。動画があまりなかったのですが、こちらの演奏がとても良かったので共有します。

アイヌの楽器「ムックリ」の演奏シーン - YouTube

二人で演奏すると、独特なハーモニーが生まれていいですね。先ほどのロシアの口琴とは違って、倍音がはっきりと聞こえるような気がします。

昔はアイヌでもホーミーのような歌い方が伝承されていたそうですが、もう日本には喉歌の文化は残っていないのでしょうか?

口琴×読経

日本の僧侶がお経を読むときも独特の声の出し方をしますよね。倍音は使われませんが、こんな動画を見つけました。

口琴による般若心経 - YouTube

読経は動画後半から。読経の声と口琴の音が似ていて、組み合わせると面白いですね。

チベット仏教の声明ではホーミーが用いられるそうですが・・・やはりチベット高原のような開けた土地じゃないと発展しないのでしょうか。

日本でも新しい動きがあると嬉しいなぁ。