翠莉の音楽ノート

音楽、映画、テレビ、ゲームなど好きなものについて語ります。

ハンターハンター 考察の前に

私がハンターハンターを初めて読んだのは、高校生の時でした。

友人に半ば強制的に読まされたので、さっさと読んでさっさと返そうと思いながら読み進めていると、ふとページをめくる手を止めた台詞がありました。

主人公ゴンの叔母で、育ての親であるミトさんがハンターになるために家を出ていくゴンに、以下のように言いました。

ジンが…ゴンを捨てたんじゃないの

私が 裁判であなたの養育権をジンから奪い取ったの… 

HUNTER×HUNTER 第1巻35頁)

 ジンとは、事故で死んだことにされていたゴンの実の父親で、彼もまたハンターでした。その父親から、裁判で養育権を奪い取るって・・・ちょっと生々しいなというのが正直な感想でした。

しかしこういった、この台詞以前の爽やかな少年の冒険といったイメージとは少し外れた台詞から、私は物語に引き込まれていくことになるのです。

 

ハンターハンターは、物語や登場人物、印象的な台詞など漫画としてたくさんの魅力が詰まっています。

様々な要素が絡み合って物語が進行していきますが、それが作者の中で計算し尽くされていることは誰が読んでも明らかです。

しかしそれゆえに、作者である冨樫義博さんが漫画の中で何を描きたかったのか、作者の意図を読み取ることが難しいこともよくあります。

私も何度か読み返しましたが、未だに新たな発見をすることがあります。だからこそおもしろいのですが。

 

ハンターハンター を読み返す中で、主人公ゴンの親友であるキルアについて気が付いたことがいろいろとあったので、ブログという形で書き残していきたいと思います。

ちょうど32巻でゴンとキルアは別れ、暗黒大陸編が進行中ですので、今後キルアが出てくるかどうかはわかりませんが、一区切りついたと言えるでしょう。

まず作品を読む前に、冨樫さんが漫画を描く際に何を考えているのか気になったので、次回はそのあたりを確認していきたいと思います。

 

 

HUNTER X HUNTER 1 (ジャンプ・コミックス)

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